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フィンドホーン日記(その7)


●2002年2月19日~20日午前中

さて前回のつづき。

2/19も午前中ラブインアクションで午後は自然散策ということで
フィンドホーン川というところや森に行ったりした。
夜もシェアリングをしたり話を聞いたり。

2/20はラブインアクションは休みで午前中はフィンドホーンの創設者の
一人であるアイリーンキャディの家に行き話を聞くことになった。

正直僕はアイリーンにそんなに思い入れはなかったのだが、実際会って直接
話を聞いてみると、うーんやっぱすごい人なんだなあと納得することになる。

そういうわけで20日の午前中にアイリーンとの面会のためバスでパークへ。

アイリーンキャディはピーターキャディとドロシーマクレーン(ドロシーは去年
末に来日もした)と共にフィンドホーンの創設者で、いまはアイリーンだけが
フィンドホーンに暮らしている。

著書に「フィンドホーンの花」「フィンドホーン愛の言葉」「心の扉を開く」
「神は私にこう語った」などがある。

前にも少し書いたがフィンドホーンは「内なる神」のガイダンスや精霊の奇跡で
世界的に知られたスピリチュアルコミュニティで、エンドウ豆の天使(ディーバ)
のメッセージを実行すると不毛の地に巨大な野菜が育ち世界中で有名になった。

奇跡の原因は不明だったが、専門化のレポートはみんなの「愛」が原因では
ないかと結論づけたと言われている。

10時頃アイリーンの家に行きサンクチュアリーに案内される。

アイリーンは既に部屋にいてみんなで囲んで輪になって座ることに。

アイリーンはいかにも英国の素敵でかわいいおばあちゃんって感じで
にこにこしながらちょこんと座っていた。

でもなんというか他を惹きつけるというか荘厳というかオーラがあるという
かやっぱ普通の人とは違うなあという雰囲気をとても感じた。

最初にアイリーンからようこそフィンドホーンへみたいな話をされて、
そのあと聞きたいことがあればなんでも聞いてくださいということに。

みんなまだ緊張気味のなか僕から質問してみる。
(以下アイリーンキャディは「AL」で記載。僕とJINさん以外は仮名で)

僕『現在あなたは毎日どのように過ごされているんですか?』

AL『はい、どのように毎日を過ごすかということですが、まず3時半に
   起床します。
   とても早く起きます。私は歳ですから。まずお風呂にはいります。
   そして服を着ます。そのあと瞑想をします。私のベッドルームでします。
   そして6時にこの部屋にやってきて瞑想をします。
   そのあとなにをするんでしょうか。人と会ったり手紙を書いたり。
   私は自分の食べ物は自分で料理します。朝食は食べません。
   ティーを飲みます。午後は少し休みます。
   そして目覚めるとティーを飲みます。
   そして人と会ったりロージーと会ったりグループと会ったりもします、
   時々。
   コミュニティーのミーティングにも時々でかけたりもします。 
   それが私の一日です。
   それから家族とも会ったりします。私には20人の孫がいるんです。
   いま孫のひとりがきています。それからひ孫が2人、子供は8人です。
   ビッグファミリーです。
   ニュージーランドとかカナダとかアメリカとかいろんなとこにいます。
   だからけっこうやることはあるんですね。そんな感じですかね。』

JIN『僕はセラピストをしています。
    僕のところへは大きな悲しみをもったり苦しみをもった多くの人が
    きます。
    アイリーンだったらそういう人たちに対して短い言葉でなにを伝え
    ますか』

AL『私は苦しみというものを信じていないんですよ。
   そうですね、私だったらその人に対して、
   「じっとすることを学びなさい。
   そして自分の一番奥深く静かなところに安らぎを見出してください。
   そしてその一番深いところに宿る安らぎが神の源です。
   そしてその神聖な源から人生を生きていってください。」
   っていうふうに言いますね。それくらいシンプルなことなんです。
   私も人生のなかでいろいろありました。
   でも私はいまは苦しみは卒業したんです。
   今年85歳になります。
   もう十分苦しんだと思いますよ、私は。 
   私が望むことは苦しんでいる人たちをひぎあげてあげることです。
   あなたもそれを望んでいると思います。
   それはあなたのワークですね。
   人を絶望の底から光にほうにひきあげるということです。
   それをあなたはやるわけですね。
   私のシンプルな教えは静かにしてじっとすることです。
   でも人はじっとしていることが嫌いなんですね。
   忙しい、忙しいってしていたほうがいいわけです。
   忙しいことがいいことだって思いたいわけです。
   でも大事なのは自分の内側の静けさにつながるということです。
   なぜなら人はなかなか静かになることはできないんですね。
   いつも忙しくしなければならないと思っているんです。
   忙しくしていれば考えなくてすむからです。
   どうかそのことを教えてあげてください』

M子『いまとても迷っていることがあるんですけど、「直感を信じるように」
   ということをよく聞くのでふっと考えることをやろうと思うんですけど、
   ころころ変わってしまうんですね。どれがほんとの心の声かわからない。
   結婚すべきかやめたほうがいいのかということなんですけど(笑)
   そういうときはどうすればいいんですか』

AL『そういうときはどんなことでもいいから表面化してみてください。
   どれって言ってみるんですね。選択肢のどれでもいいから言ってみて
   ください。
   それに関してどう感じるかをみてください。
   それで迷いを感じるのであれば、私だったら明確な答えがでるまで
   待ちます。
   でなかったら間違ったステップをふんでしまうかもしれないからです。
   彼はあなたを愛しているんですか?」

M子「うーん」

AL「確かではないようですね。
   そういうふうに感じるのであれば決断しようとか追いやらないで
   私だったら待ちます。
   なにもいますぐ飛び込まなくてもいいと思います。
   内なる声を聞くというよりか直感でわかると思います。
   うまくいくにしてもいかないにしてももうそれに従うしかないって
   思うと思いますよ。
   大切なことはすぐ結論付けて飛び込むことではないんです。
   これはあなたにとってとても大きなことです。
   まだあなたにとって明確でないんです。
   でも明確になったら自然にそれが開けてきます
   それまで待ってください』

R子『よくアイリーンは愛の人って聞くんですが、アイリーンにとって「愛」
   とはどんなものですか』

AL『私にとって「愛」とはあたたかいフィーリングですね。
   もしあなたが自分を愛することができるようになると、あなたは内なる
   神を愛している状態になります。
   そうすると無条件の愛が可能になります。
   でもそれをするためにはまず自分を愛することが必要なんです。
   どうも自分を愛することがみんなにとって難しいことなんですね。
   ですからまずはそれがあなたのすべきことです。
   自分を愛するということは自分の「我」を愛することではなくて、自分の
   内側の神聖さを愛するということです。
   ですから「愛」は自分を愛することから始まらなければなりません。
   自分の周りでなにが起きていようとも、誰かが自分を傷つけるのではないか
   と怖れがでたときにも、心を開いて愛し続けるんです。
   なにがあろうとも愛し続けるんです。
   当初私は子供たちのもとを発ってそれは私にとってとても苦しいこと
   でした。
   私はお祈りしなければなりませんでした。
   私はよく言うんですね。
   もし「祈り」と「瞑想」がなかったら私はここにいないって。
   私は神さまに助けを求めます。
   で、そのときに私が得たメッセージというのは「なにが起ころうとも心を
   開いて愛し続けなさい」ということです。
   でも私たちは誰かに傷つけられるんじゃないかと怖れて心を閉じてしまう
   んですね。
   そういうときにも心を開いて愛し続けるんです。そうするとすべてが適材
   適所にぴったりのところにはまっていくんです。
   私の自叙伝を読んだ人もいるかもしれませんね。
   私の人生は波乱万丈で苦しみも多かったことを知っている人もいると
   思います。
   でも最後のチャプターが抜けているんです。最後に私には癒しがもたら
   されたんです。
   私はみんなに知ってほしいんですね。
   私の人生は波乱万丈で大変だったけれども私はここにいるんだってことを。
   私に与えられた助けに神様にいつも感謝しているんですね。
   どんなことがあってもすべてはうまくいくんです。
   ですから信頼することをもたなければならない。
   私はいつも信頼、信仰心をもっていました。
   ぴったりのタイミングですべてがうまくいくことを知っているんです。
   信頼はとても大切なことです。そして大事なのはあきらめないことです。
   私はミーティングとかで「すべてはうまくいっている」なんていうと
   みんな笑うんですね。でも笑われたっていいんです。
   なぜなら「すべてはうまくいっている」ということを私は知っているから
   です。
   知っているということが大切ですね。
   でも人はあれも起こっているし、これも起こっているしって言うんです
   けど、神の手の中ではすべてが完璧にいっているんです。
   それが私の信頼していることで私は人生一貫して神の働きというものを
   見てきましたのでそれはもう疑えないんです』

C子『なにか物事を始めようと思ったときに不安というものがついてまわるとき
   があると思うんですが、あなたはそれをどういうふうに乗り越えてきたん
   ですか』

AL『そうですね、必ず不安というものがでてきますね。
   私はそういうとき「祈り」と「瞑想」を使いました。
   私にとって「祈り」というのは神に語りかけることですね。
   そして「瞑想」は静寂のなかで神の意図を聞くということです。
   さっきも言ったように「祈り」「と「瞑想」がなかったら私はここに
   生きていません。
   それが必要なことですね。「祈り」と「瞑想」。
   それからなにかをスタートするときには神さまにお願いするんです。
   「神さま、どうか私が怖れないように助けてください」
   そうするとこういう答えが返ってくるんです。
   「怖れることはありません。私はあなたと共に常にいるんですよ。
   そして私があなたの道をさししめているんですよ」って。
   あなたがなにかしようとするときに怖れがでてくるわけですよね。
   じゃあ怖れに支配されてしまうんでしょうか?』

C子『いえ、昨日フィンドホーンの森に行ったとき歩いていたら、木が私を
   励ましてくれたんです。それですごく「あっ、やっていいんだ」って
   思ったんです。
   ここにきてそれを学んだので、自分の思ったように生きていこうって
   決めたんです』
  (ちなみにこの女性は介護関係の仕事をしているのだが、辞めてカルカッタ
   のマザーテレサの施設にボランティアとして参加するかどうか迷っていた)

AL『その通りです。それはとてもいいことです。
   そうですね。新しいことをするとき大きなジャンプをする必要はありま
   せん。
   小さなステップをだんだんと進めていってください。
   それだけではなくていつも助けを求めてください。
   助けを求めれば助けはそこにあるんです。
   そしてそれを信じることです。それを知るということですね。
   細胞レベルで信じるとことです。
   助けを求めたら必ず助けてくれると。
   ですから木があなたを助けてくれたんです。
   前に進めてくれるように助けてくれたんです。
   でもそのようなことが起こったらいつも「ありがとう」って感謝をして
   ください。とていうのは感謝の心というのは開いた心ですからね。
   そして、歩み続けてください。とど凍らないでください』

AL『他に聞きたいことはありますか。時間の関係であとひとりとしますね』

Y美『「神さまを第一におきなさい」というとがあなたの本に書かれているん
   ですが、それを具体的にいうと「自分を愛しなさい」ということになる
   んでしょうか』

AL『はい、その通りです。
   なぜならすべての人の自分の内側に神がいるからです。
   ですけども、わたしたちはそれによく気づいていないんですね。
   どうかそれを理解するようにいつもトライしてみてください』

そんな感じで約1時間ぐらいのアイリーンとの面会が終わり、そのあと
写真をとってひとりづつハグハグしてくれて終了した。

たしかに「自分を愛すること」とか「自分の内側の声を聞く」とか「すべては
うまくいっている」とかアイリーンに限らず多くのスピリチュアルな指導者
といわれる人は言ってることなんだけど、そうは言っても実践するのって
難しいよなあと思う。

僕自身なにかを始めるときっていつも不安だし、自分の好きじゃないとこも
いっぱいあって自分を愛するなんて難しいし、人にいやなことをされたら
傷つくし頭にくるし、知らないうちに他の人をいらいらさせたり傷つけたり
もしてるだろうし。

まあ焦らずうーんと悩みながら少しづつでも前に進んでいければいいなあと思う。

別に正しく生きたいなあとは思わないけれど、いつも楽しく心地よく暮らしたい
とは思うなあ。



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